書籍・雑誌

2010.06.01

「わたしを離さないで」

リブロ推薦の帯につられて、いまさらながらカズオ・イシグロを読む。
抑制された文体、どこに連れて行かれるかわからない世界観・・・びた好み!
アゴタ・クリストフとか方面と近いような。
なぜいままで見逃していたのでしょう?

と思えば、たしかに現在大半の時間を注入しているカイシャ方面では、本まんがスキスキ方面の話はあまりしていなかったのでした。まあする暇がない、というのが一番ですが。

連想が飛びますが、人格を切り替えすぎですね。私。
旧姓+ネット姓「みなとなおこ」とのつきあいがある人には、好みとかさらけだしているのでおススメしたりされたりもやりやすいんだけどね。
シゴト人格でシゴト時間を生きてると、インプットで捨ててる部分があるかもしんないな、とふと思う。

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そして「これは離せない!」と思ったものはさいきん買ったヘアアイロン。
今まで、前髪は10年ものぐらいのくるくるドライヤーでブローしてたんだけど、ツヤともちが全然違う!買ってから雨の日がないので、湿気でどのくらい持つかはまだこれからだけど・・・
そしてメーカーの絶えざる努力に乾杯!



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2010.04.18

200Q-2010(少しネタばれ)

Book3。
金曜日の夜、近所の書店に2件寄ったけど売り切れてて、悔しくてBook1から再再読し始めたけど、土曜の朝入荷分で購入できた。Book3読了。

うーんうーん、2までの世界の方がスキかも。
3は私にはファンタジーすぎるというかメルヘンすぎるというか。主人公たちの動き・アクションが少なくなって更に内省的になっているからかな。
でもBook3の副題が10月-12月なら、1-3月のBook4があって一年という方が切りがいいよね。その場合は、1984(かどうかの結論は出されていませんが)の2人ではなく、1Q84にいるふかえりちゃんなどの物語になっていくのでしょうか。

それにしても、文学?SF?メルヘン?ジャンルを不問にしてヒトビトを物語世界に巻き込む村上春樹さんの力量もすごい。
やっぱり、ゆっくり再読してみよう。

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個人的に、この人の作品に触れると夢見が多くなる。
↑メルヘンとか言いながら、無意識下にかなり影響を受けているみたい。そっちの世界(ってどっちだ;)よりの物語だからひっぱられるのかな?

素人の私は、夢に潜りすぎると危ないことを知っているのに、夢で久しぶりのひとに会えて嬉しがる。

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2009.10.07

「勝間和代×香山リカ」

あらしのまえ。「AERA」'09.10.12号。
これは・・・福原愛ちゃんなみのやりとり(編集後記)の残りの方も読みたい所だよね。

初読でせつせつと感じたのは、香山リカ氏って・・・対談上手いなあ、個人としてみれば香山氏はよっぽど世間の人より勝間和代氏に近い立ち位置のはずなのに、自ら戦略軸を設定して「敵役」としてでも伝えたいことがあるんだなあ、それだけ「生きづらい」ひとたちを多く見て、何とかしたいと考えているんだなあ、と。
あのドクロのジャンバー!

最近「対論 生き抜くこと」も読んでいたのでよけい香山氏側の主張が身にしみたのかな。

勝間氏は自分の築いてきた技術・ノウハウを惜しみなく与え与えている人。現在の社会システムをうまく活用し、効率化の女神でもあり。(私も一冊本を所蔵;)
対して香山氏はやっぱり「生きづらい」ひとたちを何とかするには現在の社会システムに踏み込まなきゃいけない、と考えていて、「生きづらい」ひとたちがむやみに<勝間和代>的な努力・・・システムを活用し、効率化を目指す・・・して潰れる状況が切ないんだ、とおもう。そのシステムで幸せになれるひとは富が集約する一部のひとですよと。あ、アエラではそこまではしゃべってないか。

まさに、今読むべき対談・立ち位置のふたりだとおもう。面白かった。

・・・ふと自分をかえりみると、もう全然生きづらくないんだけど、シゴトについてないときは生きづらかったかもしれない。
サイバラさんもお金の本で「カネよりシゴトのセーフティネット」とおっしゃってましたが深く同意する。

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2009.06.11

200Q

↑やっぱり今の気分としてはこう書くしかないか、私たちが足を踏み入れているこの2009年を(笑)

例の本は、発売日に近所の本屋に行ったけど売り切れてて、やっぱアマゾンで予約しとけば良かったかと後悔しつつ、やっとおととい手に入って、帰宅してから一日一冊のペースでイッキ読み・・・っておい!全然話終わってないよ?
手に入るまでの過程も含めて、「物語」に入ることの楽しさを存分に味わう。
やっぱすごいと思う。村上春樹。

この本がバッハ平均律の第一巻と第二巻(ちょうど24章ずつだもんね)だとすると、やっぱ続編はマタイ受難曲の構成なのか・・・?長編小説にも程がある、、、と言ってるところが、もうはまっている証拠なのかな。

そして、この中に描かれている空気が自分の記憶の中の1984近辺(まだコドモだった)を震わせていろいろ引き出しちゃう。くだらないところでは、カティサーク、友達の彼のK君が好きでよく飲んでたよな、とかね。
そう、宗教人類学を学んでいた身としても、かなりいろんなところで共振力が強い本。
「アンダーグラウンド」から何年?この後どんな物語世界に連れて行ってくれるの?

あー今からもう一度読もうっと。
そして自分の物語を生きながらも、まだ現れていないその物語のつづきを待っているのだ。

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(書名は検索対策で記載しません。なんかココログは検索上位にランクされることがあるみたいで、こんな内容をレビューだと思って来られても忍びないので;)

追記:このタイトル2QQ9→200Qへご指摘により変更;

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2009.02.23

本屋はサバンナ

本屋がスキだ。
感覚をひらいて、何かが自分をつかまえてくれるかなとぶらぶらあるく。

でも昨日、向井万起男さんの新刊「謎の1セント硬貨 真実は細部に宿るin USA」を買おうとつくばの本屋「W」に行ったら・・・置いてない!
発売日前日だから「ヒストリエ」とかも置いてあるかな、と思ったけどそれも無し。

近所には本屋「B」があるものの、新刊が並ぶの遅めだから、ウルサイけど比較的新刊をきっちり置いてある「W」に行ったのに。
ショッピングモールの中にある書店では「K」はコミックが手薄のカスカスだし、「A」はまだ新しすぎてレイアウトがこなれてなくて、本を探す人の目線に立ってなくてスキじゃないし(モーニングが一番奥に置いてあるなんてありえない!)・・・ただ多いだけで。
とかく、近所の本屋書店事情には不満だらけなのである。

まあアマゾンへ行っちゃったんだけど。
あんまりアマゾンで買っちゃうと、近所の本屋が潰れてもなあ、と。

なので・・・近所の本屋・書店員さんに唯一のお願い。
「新刊は早めに、わかりやすく、置いて下さい!」
私がリアル書店に望むことって、それだけだな。
(メイン関心領域じゃない分野もひっかかってくる意外性を楽しむ場でもあるけど)

あとはサバンナだと思って勝手に歩くからさ~。お願い。
売れ筋の本ばかり置いてあるから、何かすーすーすんだよね。
だから獲物が決まってたら密林に行ってしまうのだろうなあ。

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2008.12.22

「住宅喪失」「金融大崩壊」そして「信用偏差値」

年賀状を書く前に、今年はどんな年だったかなーと
このブログを見直してみたけど、なんか今年、
デキゴト系は全然書いてませんね・・・?。
「十年女性健康手帳」の方を見直してみたよ。

ともあれ、帰省本の買い込みに入っています。
帰省する前に読んじゃう本も多いんだけどさ。
さいきんは、タイトルにもある本を順々に読んで戦々恐々としてしまった。自分で言うのもなんだけど、この順番・・・絶妙です。

◇「住宅喪失」島本慈子氏 ちくま新書 2005

「ただ、かつてもいまも共通していることはあり、それは何に
 つけても経済が優先という思想である。国民の居住権は、こ
 の国の住宅政策において真摯に検討されたことはない。
 労働においても住宅においても、日本の政策はアメリカをお
 手本とし、アメリカを追いかけている。」p8より引用

まるで今が見えているかのような記載。「「信用」の機会不平等」への言及。「国会会議録はおもしろい、国会議員の発言で検索して」とか、きっとどろりと流れていくおかしなことに異議を唱えられるひと。この著者の他の著書も読んでみたくなる。


◇「金融大崩壊」水野和夫氏 生活人新書 2008

経済わかんない私も目からウロコでページを折りまくる。
今、必読の一冊でしょう。

「アメリカはクレジットカードなどから消費者ローンまで、金融
 サービスが高度に発達した社会で、その返済履歴に延滞が
 あるかなどの情報をもとに、消費者一人ひとりの信用度が数
 値化されています。その数値が一定以下のグループが、サブ
 プライムに分類されます。」p44より引用

「サブプライム」の意味をやっと正確に知ると同時に(遅い)ああ、本当に今は「資本主義が始まって以来の危機」なのねと理解する。


◇「信用偏差値」岩田昭男氏 文春新書 2008

「社会生活で信用証明として発達したクレジットスコアが今や
 社会の格差を広げ、固定化を助長する最強の仕組みになって
 いるのだ。しかし、米国人は、二十年前からこうした状況が
 つづいているため、それを「悪」とも感じなくなっている。」
 p172より引用

信用情報と信用格差社会。・・・くれぐれもアメリカモデルをそのまま持ち込むのは避けてほしいところです。

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なんだかんだで今年ももうすぐ、年の瀬。
すべてのひとに暖かい眠りがあればいいとねがう。

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2008.10.20

「心ヲナクセ体ヲ残セ」

どうして秋はこんなにおなかがすくのだろう?
冬眠する予定も越冬する予定もないので止めてほしい。

久しぶりに帰省した時に名古屋タカシマヤの地下をぶらついたら。食べたいものがありすぎてめまいがしたよ・・・すやの栗きんとんとかひつまぶしとか鬼まんじゅうとか甘辛手羽先とか!
胃袋も身体もいっこしかなくて、あんまりがんじょーな胃袋でもないのに。
(まだ)食糧危機が目前に迫ってて、食べものが手に入らなくなるわけでもないのに。

・・・私の食への欲求というのは、食欲に突き動かされている部分より、取り込むということにより自分をトリップさせてくれるものとしての期待値が大きいんだよなあ。いわゆる「ストレス食い」に近いのかなあ。
ダンナ病気のとき、食は自分をつくり、自分を変えるものだから大事にしたいなあとほんとうに深く思ったのに、なんかオロソカになってきてるかもしれない。困ったものです、自分。

・・・

そう、読書の秋もだ。

帰省のとき読んだ本では「心ヲナクセ体ヲ残セ」加藤幸子氏が秀逸。
オビの「梨木香歩さん大絶賛!信じられない、/こんな文章が/可能だなんて。」に惹かれて。
「渡鶴詩」から後ろの鳥モノ、凄いです。

梨木香歩さんは去年からじわじわ読んでいるのだが「家守綺譚」もとても好みだった。

あとはとりとめもないけど「空気の読み方」神足裕司著はおもしろかったなあ。
「好意を引き出すため、偶然の一致を演出」とか「小さなイエスを言わせて落とす」とか「話の誘い水の撒き方」とか。
オトナとして使いたいテクがいっぱいだ。

「ともさかりえの徒然note」。ともさかりえがスキです。外見となんかちょっと青春時代に悩んで今自由なカンジ(←勝手な思い込み)がかわいいと思うの。

あとは忘れちゃいけない、小池田マヤ氏の「うめぼし」。
この作家さんはやっぱ深い。深すぎる。サボテンも漬物も性も食も呑みこんで混沌より結実する4コマに脱帽。

・・・

そうそう、今回はばたばたしてたけど、お茶してくれた友達よありがとう。
クラブの35周年記念パーティの方も、同窓会っぽいものに参加できたのはとても久しぶりで嬉しかった。

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2008.03.18

「聖☆おにいさん」

ぶっ、、、ぶははははは!
「聖☆おにいさん」・・・最高!
買ってからもう十二回ぐらい繰り返し読んじゃったよ・・・
シフのコンサートレポ書こうと思ったけど、まずこの感動を先に!

いやー何もかも面白いけど、最初の回、大家さんがくる回、プールの回は特に面白いよね?!
ちょっと気になるのは、こんなに面白いと、それぞれの信仰深い人からのリアクションはどうなのでしょうか、、、心配です。

まーでも日本だから咲いた花って感じで。
それぞれの宗教への素養もあって、ある程度表現の自由がある文化でないと、日の目を見れなかっただろうねえ。
あと、タイトルだけだったら、なんか青少年向け漫画かと思ったかな。
ひとのオススメと書評で購入に至りました。

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そして、大好きなバレエ漫画も豊作ですなあ。
「まいあ」の二巻も出たし、なんと「昴」の続編の「Moon」も出たし、ダダダンも3巻がもうすぐ出るはずだし。
春を楽しみつつ、ココロは漫画と一緒に踊っているのです♪

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2008.02.21

幕末を生きると

幕末の男では誰がスキですか?

・・・今ドキ、司馬遼太郎初体験です。
「翔ぶが如く」。まだ一巻だけど。

周りに歴史ズキの友人もいたし、司馬遼を薦めてくれた友人もいたのに、なぜか未開の地。
正直、今まで歴史の面白さって、あんまりピンとこなかったんだよね。
でも結局、時代を動かしてたのって、息してる「個人」なんだよなあ、とわかってきたらとたんに面白くなってきた。

しまいには街道を行っちゃったりするかも・・・?
いやーすごい仕事だよな、司馬遼は。

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自分が激動の時代を生きていた個だったらどうするだろう、と考えることがある。
(あるイミ今も激動だけどそこは省いて)

マリーアントワネットに石投げたり、黒船に驚いたり、なんか野次馬なんだけど観察して走ってどっかに伝令してたりしそうだ。
なんだか、どっふりつかって動かす側じゃなくて、どっか面白がってる小市民をやってそうだなあ、、、いつの世も。

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2007.12.19

「春になったら莓を摘みに」

梨木香歩さん。
「西の魔女が死んだ」を読んで、あ、このひとはもしかしてかなりmy tasteなんではと思い手にしたエッセイ集。
これは、、、自分の捨ててきたほうの何かを揺さぶります。

ああ、でも全然揺さぶられないひともおおいかも知れない。
自分の所属とか立ち位置とかにあまり思い巡らしたことがないひとには。
例えば、、、「子ども部屋を出たその場から異国」という感覚。
「日常を深く生き抜く」ということについての思索。
私はかなり揺さぶられました。

「西の魔女」の発言や自然描写から、林望氏のイギリスシリーズの「ボストン夫人」を少し思い出していたのだけれど、このエッセイの「ウエスト夫人」(アメリカ出身だそうだが)からも同じ空気。
英国流のホスピタリティ、というか、袖触れ合うも他生の縁、というか。
「理解はできないが受け容れる」ということを観念上ではなく、できてしまうような。

少し、イギリスが近づいてきた。

文庫の装丁も星野道夫さんの写真で可愛い。
年末にきて、今年イチオシ本に昇格しました。

・・・

先週末はR先輩のおうちで白菜豚バラ鍋~。
たのしくて、またかなり呑んでしまった。
30キロ痩せたひとがいらっしゃっていて、こつを伺うが、言うはやすく行なうは難し・・・
(年末だしな・・・ぶる~ん)

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