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2010.12.27

人の記憶はかくも適当であってほしい

映画の方の「秘密」を見ていた。
「この親子は一線を越えちゃうんだよ」とダンナに伝え、お風呂に行って出てきたら、広末の花嫁姿で、ダンナは悔しそうに「うそつき・・・」とつぶやいていた。「飛ぶ夢をしばらく見ない」かなんかと記憶がごっちゃになっていたらしい。なんだか読後のテイストが似てるんだよねー(あまり好まない系だからよけいに覚えていない)

私の記憶はかくも適当である。


この間は「3月のライオン」を読んでいて、黒歴史を思い出していた。
ひなちゃんがいじめにあっているので思い出したのだけど。

小学校の4年か5年のころだったとおもう。
ある女の子と「交換日記やろうよ」という事になった。

(ちなみに、あの頃の交換日記は今のメル友ぐらい??一般的で、末っ子でオタク素養(少女漫画、オカルト雑誌からおやじ雑誌まで)のあったおしゃまさんな私は、ぽっちゃり天パー運痴という三重苦にもかかわらず「何の話でもイケる」(当時)ってことで、かなり申込みがあったと記憶している)

その女の子はやせていて、両足はアトピーなのか、かきむしったあとでいつも血がにじんでいた。
普段は足が隠れるような服を着ているのだけれど、あの当時の体育は憎むべきブルマー。そのせいなのか、あまり友達がいなかったように思う。

まあ、交換日記自体はたのしく続いた。
ただ、クラス内では私は別の友人達と主に遊んでいて、そんなに二人で話をするという感じでもなかった。そんな距離感だった。

日記が3冊目に入るころだったか、その女の子に「保健室に遊びにいかない?」と声をかけられた。
その頃はなんだか保健室へ遊びに行くのがブームで、でも私はなんだか二人で行くのに乗り気がしなくって、「やめておく」的な返事をしたんだ。でもその後の放課後に、いつもの友人達に「保健室に行こう」と誘われて、つい行ってしまったのだ。

その女の子はそれを見ていたらしい。
日記に「見てショックだった」という絵を描いてきた。(子ども同士だからうまく文章で表現できなかったんだろう) それを見た私もショックで(子どもだから)「もう交換日記をやめましょう」という形で日記を返した。翌日だったか、母親といっしょに「日記を続けてほしい」と来たのだけれど、私は断ったのだと思う。いつもの友人達と遊ぶのに気がねしたくないからと。なんだか記憶がない。

続けていればよかった。
くだらない話ばかり書いている交換日記だったかもしれないけれど、向こうにしてみれば唯一かもしれない繋がりだったのなら、自分から切るべきではなかった。
私にとっても、つたなくではあるけれども気持ちを分かちあっていた女の子を、自分から切ったという初めての痛さが残っている。

・・・という出来事を「3月のライオン」で思いだしてしまった。

まあ、その子は中学では知的に逞しくやっていたような記憶があるので、ひきずるほどの事ではなかったかもしれない。
でも、あの頃の私の狡さ・弱さを忘れていてほしいとせつにねがう。

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