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2007.07.19

一日花

樹に白い花が咲いている。
足元には花がぽたりぽたりと落ちている。
たぶん、フヨウかムクゲの花だろう。

お昼を買いに行く道すがらの民家の庭に、一本の木が立っている。
去年は盛りのときを見ることがなかった。
昼はたいてい病院に詰めていたから。

初夏の頃つぼみを見て、ああ、きっと綺麗に咲くなあと木を見上げたことを覚えている。

あのころ知らなかったこと。
自分の身体は自分で管理するしかないこと、
ひとのちょっとした心遣いが沁みること、
身内は大切だなあということ、
でも、ひとはやっぱり一人なんだなあということ、
ひととは、わかりあえる部分もわかりあえない部分もあるよなあということ、

ああ、書いてみればあたりまえのこと。
知識としては知っていたけど、痛みをもって感じたことたち。

どうして今ここにこうしているのか何もわからないけれど、たぶん自分で選び取っている。
軽く眩暈がしそうになりながら目線を上げると、目の前の木には去年は見られなかった花が咲きほこっているのだ。

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