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2006.04.23

アゴタごっこ

「わたしは読む。病気のようなものだ。」
(文盲 アゴタ・クリストフ自伝より)

わたしはアゴタの文体を真似ようとするが、上手くいかない。中毒になるリズム、と書こうとしても、それはわたしにとっての中毒であり主観が入っている。淡々とした事実の積み上げと会話文。造ろうとするとうまくいかない。

「血を売って、煙草を買ったこともある。」
十年以上前、女性誌で発見したインタビューでアゴタが喋っていた。
何かを得るためには何かを売らなければいけないのだと。アゴタには他に何も売るものはなかったのだと。
わたしは得たいものはおおくあったが、何を売ればいいかわからなかった。

十年経てば、
血を売らないかわりに、得たいものの代わりに血を流さなければいけないこともあるのだと知る。

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